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壽屋、3D Gaussian Splattingによる製品表現の検証を開始

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~KDDI株式会社・株式会社KDDIテクノロジーと連携し、ホビーECの新しい体験を目指す~

株式会社壽屋と株式会社KDDIテクノロジー(代表取締役社長:溝口 健次郎、本社:東京都江東区、以下、KDDIテクノロジー)は、最新の3D表現技術「3D Gaussian Splatting」を活用した製品表示の検証を開始します。KDDI株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松田 浩路、以下、KDDI)と連携し、スマートフォンやPCのブラウザで精緻な製品を自然に閲覧できる環境を構築し、ホビーECにおける新しい顧客体験の可能性を探ります。

壽屋とKDDIテクノロジーは、KDDIとともに、最新の3D表現技術「3D Gaussian Splatting」を活用した製品表示の検証を開始します。

◆EC市場の背景と課題

EC市場では、顧客体験が購買に密接に関わることから、写真や動画、360度ビューなど多様な表現手法が発展してきました。近年は3D表示も浸透し、家具や家電などで活用が進んでいます。
一方、フィギュアやプラモデルなど精緻な造形を扱うホビー業界では、こうした3D表現の導入が難しい状況が続いていました。理由は、質感や透明感を忠実に再現する表現力の不足と、ポリゴンモデルによる複製リスクです。さらに、ポリゴンモデルは高品質な表現を求める場合には後加工が不可欠で、時間とコストの負担が大きく、宣材写真の代替としては現実的ではありませんでした。

◆3D Gaussian Splattingによる新しい可能性

今回採用する3D Gaussian Splattingは、こうした課題を解決する新しい手法です。従来の3Dによる面表現と異なり、光の特性を数値化した粒子を扱うことで、透明感や光沢を自然に再現し、微細な彫刻や複雑な模様も忠実に表現できます。さらに、ポリゴンモデルのような煩雑な中間工程を圧縮し、軽量なデータで高精度な表示を可能にします。

この技術は、一般的な撮影機材で収録できる点も大きな特長です。加えて、KDDIとKDDIテクノロジーの通信技術により、データの軽量化と高速配信を実現。スマートフォンやPCのブラウザで快適に閲覧できる環境を整えます。これにより、ホビーECにおける3D表現の実用化に向けた道筋が見えてきました。

 

◆検証の目的と進め方

本検証では、製品の質感をどこまで忠実に再現できるか、オンラインでの表示品質や操作性を確認します。さらに、撮影から変換、配信までの工程を効率化し、導入時の負担を抑える仕組みも検証します。

 

◆ビジョンと役割

壽屋:ホビーの魅力は、実際に手に取って楽しむリアルな体験にあります。壽屋はその価値観を尊重しながら、デジタル技術を活用して購入前の理解や検討を支援します。本検証では、キャラクター製品の提供と、デジタル表現の可能性を探る研究開発を担当します。

KDDI:通信と先端技術を組み合わせ、より豊かな社会の実現に貢献します。本検証ではWebページ上で3D Gaussian Splattingを描画するモジュールと、モジュールの配信システムの開発を担当します。

KDDIテクノロジー:「技術で夢を現実に。」というビジョンのもと、より良い未来の想像に向けて邁進します。本検証ではキャラクター製品の撮影・収録と、3D Gaussian Splattingの生成、Web表示に向けた後処理などを担当します。

 

◆公開予定

2025年11月から12月にかけて、壽屋製品の一部を3D Gaussian Splattingでスキャンしたデータを順次公開します。詳細は壽屋特設ページおよび公式SNSで案内します。

特設案内サイト「プラモデル×3DGS WEB体験イベント」は以下のURLよりアクセスいただけます。
URL:https://www.kotobukiya.co.jp/event/detail/1113/

 

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